砂糖市場の動向と甘味資源政策の方向
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概要
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本稿は、沖縄県および鹿児島県奄美地域と北海道という日本の南北端にのみ立地し、両地域農業の基幹作物となっている甘味資源作物の市場環境と政策環境を明らかにした。わが国の砂糖市場は縮小傾向にあるが、異性化糖および加糖調整品への需要シフトによるものであり、甘味資源総体の需要量は維持されている。国内産糖は沖縄・奄美地域の甘しゃ糖が減少し、北海道のてん菜糖のシェアが増大している。農政改革は甘味資源政策にも市場原理の導入を進める方向にある。甘しゃ糖は精製糖の原料粗糖生産であり、てん菜糖は精製糖生産であることから、市場原理導入にあたり同一の政策の枠組みを維持することは困難である。
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