走査電子顕微鏡による付着性微生物群集の発達の観察
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概要
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走査電子顕微鏡を用いて,天白川の汚濁の進んだ流域に浸清した人工基層上に発達する付着性微生物群集の遷移を観察した.細菌及び菌類は浸漬後直ちに基層に付着し,また羽状型の珪藻がかなり初期から認められた.基層表面に水平に横たわって付着するNitzschia paleaが遷移の初期に優先するが,層の発達に伴って樹枝状の群落を形成するGomphonema angustatumが優先した.さらに時間の経過に従って,樹枝状の群落の上に水平に付着する珪藻が認められる.最終的には糸状の緑藻Stigeoclonium lubricumが優占した.このような層状構造によって高密度な微生物群集が薄い層の中に維持されると考えられる.
- 名古屋女子大学の論文
- 1985-03-01
著者
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