<資料>わが国における知的障害者の自己決定に関する研究動向 : 学習と支援を中心に
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概要
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本論文は, わが国における知的障害者の自己決定に必要な学習と支援に関する研究動向を把握することを目的とした.そのための基礎的作業として, 自己決定の構成要素を(1)本人主体, (2)参加, (3)プロセス(情報とその吟味), (4)選択権の行使, の四点にまとめた.このような自己決定を現実化していくためには, 具体的な学習と支援が必要とされる.ここでは, (1)障害の自己認識, (2)社会参加の機会拡大, (3)情報の収集と理解, (4)自己決定のプロセスにみられる役割活動の四つの観点から, 研究動向を把握した.その結果, 今後の課題としては, 次の二点が指摘された.第一は, 知的障害者自身の学習及び学習を促すための支援に焦点を当てた研究が望まれることである.第二は, 知的障害者の自己決定を現実のものとしていくための, 学習や支援の方法論の提示が望まれることである.
- 川崎医療福祉大学の論文
- 2001-08-25
著者
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