印度型水稲苗の特性に関する研究(園芸農学)
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概要
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日本型普通稲2品種, 印度型普通稲2品種及び印度型浮稲3品種を水苗代と畑苗代で栽培し, 日本型苗と比較することによって印度型苗の特性を調べた。1) 印度型稲(浮稲を含む)は日本型稲に比較して水苗, 畑苗ともに草丈, 個体当りの生体重, 乾物重が大であった。また, 水苗は畑苗に比較してこれらの生育量が大であった。2) 印度型普通稲の畑苗の第2葉の葉身長/葉鞘長は1.66∿1.85で, 印度型浮稲では1.12∿1.30で, 日本型普通稲では0.67∿0.72であった。上記3タイプの稲の間で著しい差がみられた。水苗では, 比がわずかに減少したが, 同じような結果が得られた。3) 印度型稲は日本型稲に比較して水苗, 畑苗ともに窒素含有率が低く, 全糖含有率が高い傾向がみられた。そして, いずれの品種も畑苗が水苗に比較して著しく高い窒素含有率を示した。4) 印度型苗はα-アミラーゼ活性が日本型苗に比較して大であった。特に畑苗において著しく大であった。5) 移植後の発根力は, いずれの稲も畑苗が水苗よりすぐれていた。
- 神戸大学の論文
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