放線菌のキチナーゼ,β-1,3-グルカナーゼ活性とキュウリつる割病初期感染防止効果(植物防疫学)
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概要
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キチン, コンブ, 乾燥F. oxysporum菌体を土壌に埋没した分解物質, その他堆肥, 菜種粕, ピートなどを添加した土壌および無添加土壌から放線菌を分離し, 抗菌性, キチン溶解性ならびにβ-1,3-グルカナーゼ活性を検定し, それらの活性の組み合わせで6グループに分類した。それらの群の代表的放線菌17株について, 病土をもちいキウリつる割病初期感染防止効果を検討した。抗菌性を有し強いキチン溶解性, β-1,3-グルカナーゼ活性を有するグループのみが, 感染抑制に有効で, 特にすべてに高い活性をもつN-62株が効果を示した。播種30日後では他の5グループともに差がなかった。抽出, 粉末とした菌糸壁の溶解とキチン溶解, β-1,3-グルカナーゼ活性との関係は, キチン溶解能に関係が深いが, 上記の結果は生菌に対しては両者が関係していることを示唆する。
- 神戸大学の論文
著者
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切貫 武代司
神大農
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切貫 武代司
神戸大学農学部農薬学研究室
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鈴木 直治
神戸大学農学部農薬学研究室
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尾藤 博道
Kkミドリ十字京都支店
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切貫 武代司
神戸大学農学部
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鈴木 直治
神戸大学農学部植物防疫学科農薬研究室
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