純化したイネ萎縮病ウイルス粒子内のRNAポリメラーゼ活性
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概要
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純化したイネ萎縮病ウイルス(RDV)粒子はin vitroでH^3-UMPを酸不溶性ポリヌクレオチド内にとりこませる活性をもつ。ポリヌクレオチド合成の最適温度は35C, 最適pHは8.5〜9.0である。この反応はATP, GTP, CTP, UTPのすべてとMg^<++>イオンを必要とし, エネルギー再生系によって僅かに促進される。アクチノマイシンD, DNaseでは阻害されず, RNase, ピロリン酸で強く阻害される : 誘導期をもたず, 少なくとも2時間は直線的に進行し, その速度は添加したウイルス量に比例する。この活性は完全なRDV粒子内にありRNAを含まない空の殻には存在しない。反応生成物は熱変性させたRDV-RNAと高率にhybridizeされる。
- 日本植物病理学会の論文
- 1973-06-01
著者
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