<原著>性周期に伴なう総体水分量の変化
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概要
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Menstrual cycle-associated total body water (T. B. W.) changes were evaluated with 5 healthy young females (18.4±0.55 years). T. B. W levels were higher in the ovulation and lutea 1 phase (23.6±0.84l) than in the follicular and menstrual phase (22.9±0.64, p<0.01). It was thought that this change was caused by change for extra-cellular water. Over 1 hormone concentration of 3 hormones (Progesterone, E2, Aldosterone) were higher on the phase that T.B.W. were high (;Iphase, Low T. B. W; II phase). Urine adrenaline concentration changed significantly depending on menstrual phase from 15.5±6.35 (I) to 9.1±4.29 (II) mcg/l (p<(0.05) which indicated higher function of autonomic nervous system. The estimated % FFM and % Fat, on higher T. B. W. phase is about 2% over than that on lower T.B.W. phase. (Journal of Health Science Kyushu University, 9: 109-115, 1987)1)女子において,月経期間中に総体水分量の変化が見られ,この変化は細胞外液相の変化によるものと考えられる。2)総体水分量を用いて身体構成成分を推定する場合,%FFM,%Fat値は,健康成人女性の月経周期中,約2%程度の差が見られた。3)月経周期中,月経期,卵胞期に比べ,排卵期,黄体期の方が総体水分量が多く,Progesterone,E2, Aldosteroneのいずれか1つ以上のホルモン濃度が,その期で高値を示した。4)血中,尿中Adrenaline濃度は総体水分量の高い期に高値を示し,特に尿中の濃度には有意差が認められ,交感神経が緊張亢進する期に総体水分量が増加する傾向が認められた。
- 九州大学の論文
- 1987-03-28
著者
-
小室 史恵
Goto college of Medical Art and Science
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小室 史恵
Institute of Health Science, Kyushu University
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小室 史恵
Institute Of Health Science Kyushu University
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