現代管理職教員の考える大学での教員養成に関する一考察
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概要
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「国立の教員養成系大学・学部のあり方に関する懇談会」の最終報告では,「大学での教員養成」と「開放性」を否定するかのような教員養成学部再構成の方針が打ち出された。弘前大学教育学部でも,担当校となるためにパワーアップした学部再編構想を打ち出す作業に取りかかったが,その際に,一般大学・学部での教員養成との違いを兄いだすために,青森県全公立小中学校校長に対するアンケート調査を実施した。この調査結果で,教員養成学部出身教師は,熱心で勉強をよくして,専門的知識が多く教え方のうまい先生で,かつ子どもの気持ちがわかるといった「まじめな」教師像であることや,現場では授業実践力を中心とした即戦力型の教師の力量が評価され,確かに「違い」があることが兄いだされた。しかし,これらの「違い」を積極的に認めているのが約半数であることから,授業実践力に関わる側面に学部の独自性を兄いだそうとしている「懇談会」の再編第-の問題点とともに,従来の教員養成のあり方に対する批判の声を聞くことの重要性を指摘した。
- 弘前大学の論文
著者
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