大学教育における「学びの疎外」の克服 : 教員養成学部学生の教育問題関心調査から
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概要
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弘前大学教育学部学生を対象として教育問題関心調査を実施し,高校教育までの「学びの疎外」状況の分析とその克服を大学教育の課題として探るための調査研究である。特に,現代日本の教育に関して問題を感じてはいるのだが,「やむを得ない」「どうしようもない」という意識の克服を,教員養成学部の大学教育における学び方の問題として提起したものである。数量化111類を用いた分析結果として,教育問題の関心パターンは現実的-理論的の軸によって最も強く分類された。理論的関心に引きつけるための条件を数量化Ⅰ類の方法で求めてみると,(1)社会科学的知識の学び方,(2)競争観の構造,(3)自分が受けてきた教育についての意識,(4)教育に対する意識,(5)属性,によって分化してくる要因が認められた。そこから,高校までの知識を転倒するような学び方,教育体験を深く見つめさせる作業,専門教養を通じて一般教養を学ぶことなどを指摘した。
- 弘前大学の論文
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