ヴォランタリー・アソシエーションにおける教育実践の基礎構造
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概要
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仙台市の青年合唱サークルを事例として取り上げ,発達社会学的分析法によってヴォランク1)-・アソシエーションの教育的意義を解明する。本稿では,対象を集団構造の持つ特質に限定して,集団活動における成員の発達をもたらす教育実践の基礎構造を検討する。1970年から84年までのサークル自己展開の事例から,活動の画期を探り,画期を作り出した原動力として集団の「サークル化」と「運動化」の矛盾があること,「展開」を主導した教育力の発現構造(同時に受け入れ型の構造)の特質が,グォランタリー・アソシエーションにおける個人の発達を問題にする上での基礎構造に当たることが論証された。そこから,サークルがグォランタリー・アソシエーションとして存在する以上,公式な態度決定と成員の発達は直接には関連しないという,個人の態度決定(発達)に関わるサークルの教育実践を検討する次の段階の視角(作業仮説)が導き出された。
- 弘前大学の論文
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