市民オンブズマン運動における社会教育の諸問題
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概要
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1995年頃から全国的に広がり脚光を浴びてきた情報公開・市民オンブズマン運動における教育的側面の課題について,実証的に研究する。この運動を地域づくりの実践をめぐる教育-学習活動としてとらえ,社会教育実践の中に位置づけると同時に,特に,「お任せ民主主義の克服」を目的とする住民自治の発達という課題において考察する。全国市民オンブズマン連絡会議に結集する各地の代表者アンケート調査によって,初期の段階の組織のあり方には3種類のタイプが認められたが,専門家中心の少数精鋭型組織における「逆のお任せ民主主義」の課題があること,学習の位置づけの弱さ等が指摘された。また,先進事例として,仙台市民オンブズマンタイアップグループの調査では,会員の中に積極派とお任せ派があるように見えるが,学習要求の違いが関わり方の違いに現れることから,これらの矛盾に対する組織の活動内容のあり方や,学習要求に応えていく課題を提示した。
著者
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