教育調査と教育運動 : 教職員の「多忙化」問題を事例に
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概要
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青森県教職員組合が実施した「在職中死亡多発に対する緊急アンケート調査」(1993年11月)を題材にして,教育運動における教育調査の位置づけや意義を実証的に検討する事を目的とした論文である。多忙化問題解決の課題とされている管理主義の強化と教員文化の質をめぐる意識調査の結果から,特に調査をどう生かすのかという点について,(∋抽象的数値と実感をつなげること,② このまま何もしないでいるとどうなるかという「地獄図」を描くこと,(卦「子どものために忙しいのは当たり前」・「努力すれば解決できる」という意見の見方等を指摘した。さらに,教育運動における調査の意義として,(∋自分達の実態を科学的に知ることが教職員としての主体形成につながること,(参多くの人々の結合の条件を切り拓くことによって運動自体の発展につながること,(卦調査の実施者が地域の教育主体としての成長・発達していく上での教育-自己教育的課題であること,などを提起した。
- 弘前大学の論文
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