無小葉花棒と多小葉花棒の生物生態・生理学特性の比較 : 耐乾性植物の花棒に関する基礎研究 (II)

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概要

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本研究では,植物の生理,生長状況,生物量,土壌への改善効果から,無小葉花棒と多小葉花棒との差異を検討した。得られた結果を要約すると,つぎのようになる。(1) 両生態型花棒の葉形態特徴,葉の解剖構造,葉の水分生理および根系の分布状況の分析によって,多小葉花棒に比して無小葉花棒はさらに乾燥環境に耐えられることが明らかになった。(2) 多小葉花棒の種子の品質は無小葉花棒より優り,種子の実用価値が無小葉花棒種子の2.24倍である。多小葉花棒の生枝・葉の粗蛋白質,粗脂肪含量および無窒素浸出物が無小葉花棒に比して多いので,飼料として高い価値を有する。(3) 流動砂地と比べて,無小葉花棒地および多小葉花棒地の土壌の理化学性は改善された。土壌の物理性の改善において,無小葉花棒は多小葉花棒に比して効果である。
琉球大学の論文
1999-12-01

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