沖縄北部国頭マージ地帯における崩壊

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概要

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国頭マージ地帯の崩壊は流出土砂の生産源となっている。崩壊土砂の流出には, 谷地形における法面工事中に崩壊が発生し直接的に渓流に流出するもの, 整備後に側溝を介し流出するもの, 側溝閉塞が原因で起こる畑面ガリ侵食がもたらす二次的な土砂流出がある。崩壊には, 流れ盤性のすべり, 開口亀裂からなる弱化したレキ層のすべり, 細粒シルト層のすべりがある。崩壊の多くは層理や節理のような弱面とその走向に規制されている。弱面の強度は残留強度近くにまで低下し, 非弱面部ではピーク強度が発揮される。真喜屋の強風化岩および上新川の細粒シルトで示されたピーク強度定数はそれぞれc_f=16.1kPa・c_f=43.5°, c_f=12.0kPa・c_f=28.5°であり, 残留強度定数はそれぞれc_r=0kPa・φ_r=26.0∿33.3°, c_r=0kPa・φ_r=27.0°で, 地すべり土に比べて高値である。
琉球大学の論文
1998-12-01

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