サポニンの比色定量法
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概要
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H. G. WALKERの五塩化アンチモンによるサポニンの比色定量法を20℃および30℃, 35℃, 40℃水浴中で発色後, その呈色溶液を1cmキュベットに入れ, 対照液に蒸留水を用いて535mμで吸光度を測定した結果, それぞれの最高吸光度に変化はないが最高吸光度に達する時間はそれぞれ50分, および30分, 15分, 10分であり, その最高吸光度を保っている時間はそれぞれ30分および20分, 15分, 5分であった。故にこの方法でサポニンを[figure]定量するときは色形成は比較的早く, 褪色過程のゆるやかな35℃水浴中で15分間発色させるのが適当である。また発色後氷を浮べた水浴中に放置すると色相は非常に安定で2時間以上吸光度は変化しないことを認めた。さらにF. G. E_<IS>等の方法で調製したビートサポニンを用いて得られた検量曲線にもとづいて吸光度(D)とサポニン濃度(Cmg/ml)の関係式C=0.217D+0.033(D=0.3∿1.0) C=(D-0.025)/(1.7+3.7D) (D<0.3)を導いた。終りに臨み, 本研究を行なうにさいし, 試料のビートを提供していただいた台糖株式会社道南製糖所に深甚の謝意を表します。
著者
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