オゾンホール下の太陽紫外放射環境
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概要
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オゾンホール領域内の太陽紫外放射環境を把握するために, 1999年10月4日から2000年1月31日の現地時刻12時に, 全天太陽UV-B放射量と全天太陽UV-A放射量(以後, それぞれUV-B量, UV-A量と略記)を南極昭和基地で観測した。この観測データを神奈川県平塚市で観測されたUV-B量, UV-A量と比較解析した。昭和基地では12月上旬に最大UV-B量1.73 W/m^2を記録し, この放射量は平塚市の6月中旬と9月上旬のUV-B量に等しかった。昭和基地のUV-B量, UV-A量は平塚市の観測データと比較して変動幅が小さかった。これは, 昭和基地と平塚市では雲形が異なり, 雲形によって太陽紫外放射の遮蔽効果が違うためと考察された。UV-B量から天気の影響を除去するためにUV-B量/UV-A量を求めた。UV-B量/UV-A量と実効オゾン全量との間には強い負の相関が得られた。これよりUV-B量/UV-A量とエアマスを用いて, オゾン全量が推定可能であることを示した。
- 国立極地研究所の論文
著者
-
佐々木 政子
東海大学
-
佐々木 政子
東海大学開発技術研究所
-
江尻 全機
情報・システム研究機構 国立極地研究所
-
江尻 全機
国立極地研究所
-
宮岡 宏
国立極地研究所
-
佐々木 政子
東海大学総合科学技術研究所
-
佐々木 政子
東海大学総合科学技術研究所・光科学部門:東京大学
-
竹下 秀
東海大学総合科学技術研究所
-
竹下 秀
国立極地研究所
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