昭和基地建物の不燃化に伴う構造材料としての石膏の力学的特性

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概要

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南極昭和基地で使用する構造材料の選定について, 主材料を石膏に設定し, その性質について, 低温(-20℃)から常温(+20℃)までの諸性能を調べた。また, 鉄筋補強軽量石膏部材の, 構造材料としての有用性を総合的に把握するため, 梁, 柱およびラーメンの構造実験を行い, あわせて同一供試体のコンクリート, あるいは, 鉄筋コンクリート部材と比較して, その挙動を調べ, それぞれについて実験値と理論値を比較考究した。以上の実験から次の結果を得た。(1)低温に対して優れた特性がある。(2)複合材料としては, 軽量骨材および異形鉄筋との組み合わせに, 優れた機能を発揮する。(3)鉄筋補強軽量石膏部材を構造部材として使用した時, 比強度が大きい。(4)復元力特性および破壊性状ともに, 鉄筋コンクリート部材とほぼ同じような性能を示した。
国立極地研究所の論文

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