Analysis of Techniques in Wrestling Games : Japan National Greco-Roman High School in 1977
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概要
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Score GraphとV.T.R.を用いて, 1977年, 青森国体レスリング(グレコ・ローマンスタイル少年の部)大会の技術分析から次の結果を得た。1.各クラス勝者の平均得点では, 48kg級と81kg級が, 最も高く, 87kg以上級が最も低かった。81kg級を除いて, 全クラス体重が重くなるに従い平均得点は減少していた。2.Fall(Passivityを含む)による勝者は, 全試合で82%と高い割合いであった。81kgの50%が最も低く, 他のクラスでは, 約70%∿90%の範囲内であった。3.先制取得点によって勝者となる確率は, 全試合中70%であった。しかし, 52,56,81,87,87kg以上級の5クラスは約80%∿91%の範囲内で高く, 70kg(56%), 75kg(50%)の2クラスは低い確率であった。4.得点となった技術頻度では, 立技18種類, 寝技9種類が観察された。(1)立技で最も多く使用された技術は, (1)首投げ, 231回, (2)カウンターPoint 143回, (3)胴タックル/ダックアンダー91回, の順であった。(2)寝技で最も多く使用された技術は, (1)巻き(技の返し)86回, (2)横くずし57回, (3)腕取り27回, の順であった。5.立技から直接Fallになっていく確率は, 109試合中, 86試合で, 79%の割合いであった。寝技からFallに至る確率は, 23試合, 21%の割合いであった。6.Fallに至る技術の種類では, (1)首投げによるFall 55試合で, 全Fall数(109), の50%という高い割合いであり, (2)腕取によるFall 11試合(10%), (3)腰投げ8試合(7%), 一本背負8試合, (7%), の順であった。7.組手からFallに至る過程を, 109試合について分析すると, 最も多い組手は, (1)四つ組み26,(2)首と肘のTie-up 24,(3)首と腕のTie-up 19,(4)片腕取り13,の順であった。8.首投げ(55 Fall)によるFallで, 最も多く使用された組手は, (1)首と腕のTie-up 16回, (2)首と肘のTie-up 13回, (3)四つ組み7回, の順であった。9.首投げに至る組手のパターンは16種類, 観察できた。
- 1979-03-31
著者
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Iwagaki Suketsune
東海大学体育学部生理学研究室
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Iwagaki Suketsune
東海大学体育学部生理・運動生理学研究室
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Ogawa Kohji
東海大学体育学部生理・運動生理学研究室
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Ichiguchi Masamitsu
東海大学体育学部運動学研究室
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