Differences of Lower Extremity Motions in Fundamental Kendo Skills between Trained and Untrained Subjects
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概要
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剣道の基本動作における独自な下肢の調整作用を足・膝関節及び各筋の活動様式の違いにより検討し, 次のような結果を得た。1)自然体では, 鍛練者はヒラメ筋に放電が見られ, 非鍛練者は前〓骨筋に放電が見られた。構えではこれらの筋放電は著しく増大したが, 非鍛練者では筋放電に不安定なゆらぎが認められた。2)送り足における足関節・膝関節の運動では, 鍛練者の送り足に膝関節固定の時間が認められ, 非鍛練者にはほとんどなかった。筋放電にも, 非鍛練者では持続的放電が認められた。3)足・膝関節の繰り返し運動の律動性をみると, 個人差としての特徴が認められ, 鍛練者は極めて正確な運動を繰り返していたが, 非鍛練者は運動の大きさ, 及び時間にずれが生じてくることがわかった。4)これらの結果から, 非鍛練者では, 剣道技術に対する下肢筋の技術的分化が不十分であることを示唆している。一方剣道鍛練者の下肢機能には, 姿勢の安定性, 集中性, 動作の正確性が培われ, 攻防への体勢が出来上がっていると考えられる。
- 東海大学の論文
- 1979-03-31
著者
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Iwagaki Suketsune
東海大学体育学部生理・運動生理学研究室
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Hashimoto Akio
東海大学体育学部剣道研究室
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Takahashi Sadami
東海大学体育学部生理・運動生理学研究室
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Ajiro Tadahiro
東海大学体育学部剣道研究室
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