細菌液化型α-amylaseに対するL-ascorbic acid の影響

概要

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L-ascorbic acid が細菌α-amylase活性に及ぼす影響について検討し次の結果を得た。(1) ,L-ascorbic acid,D-araboascorbic acid によってamylaseは失活し,Cu^<++>の存在下ではさらにamvlase失活が顕著である。また,BaCl_2,SrCl_2,CaCl_2,MgSO_4,NaCl,KCl,NH_4Cl,histidineは,その失活を抑制する効果があり,ZnSO_4,glycine,alanine,erlutamicacid,phenylalnineは,その失活を促進する効果がある。また,polysaccharideであるstarch,pectin,sodium alginate は,添加濃度が比較的濃い場合に失活抑制効果があるものと思われる。eelatin,caseinには,わずかに失活抑制効果がみられた。(2) Dehydroascorbic acid 単独及び Cu^+との共存においても,ほとんどamylaseの失活はみられない。以上のことより,amvlaseはL-ascorbic acid の酸化反応と共範しておこると考えられる。(3) L-ascorbic acid + Cu^+ 系処理で失活したamylaseタンパクは,明らかに低分子化してお酒,amylaseタンパクが開裂していることが推考される。
園田学園女子大学の論文
1988-03-20