<研究報告>イシダタミMonodonta labioの生殖腺の季節的変化 : 特に卵巣の変化について
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概要
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イシダタミの産卵期を知るために卵巣の季節的変化の組織学的観察を行つた。これから明らかになつたことは博多湾においては冬から春にかけて生殖上皮の分枝伸長とodcytesの増大が見られる。春から夏の終りまではgelatinous layerをつけた成熟卵が卵巣に充満している。この間に産卵は漸次行われるものと思われる。夏の終り或いぱ秋の初め頃にぱ卵巣内には成熟和ぱほとんどなくなり,生殖上皮は次の生殖の為めの活動をごくわずか開始しているのが認められる。この状態のまま冬に入り,1,2月頃から生殖上皮の分枝,伸長,結合が盛んに行われる。それと共にoocytesも大きくなり成熟期開始の春に入る。
- 福岡女子大学の論文
- 1958-04-30
著者
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