ジョン・デューイとアメリカ・ヘルバルト主義(I)
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概要
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デューイは，アメリカ・ヘルバルト主義者との交流や論争を通して，有望な教育指導者，教育改革者としての名声を得ただけでなく，後における彼の主要な教育理論を鍛える基盤も得た。例えば文化史段階説，発生反復説，中心統合法等のヘルバルト主義における鍵概念の定義と解釈についての論争に参加したのである。その結果，デューイは，ヘルバルト主義理論を批判的に受容し，シカゴ大学附属実験学校における学習プログラムの基礎となるカリキュラム原理を考察し始める。その事実は，アメリカ・ヘルバルト主義者と彼の初期の関わりが，後のデューイのカリキュラムの理論と実践にどのように深く影響を与えたのか，その最も良い例証となる。本小論においては，デューイの初期の職業活動および研究活動について述べた後， c.c.ヴァンリューの文化史段階説論とそれに対するデューイの批判を中心に論じる。
- 2003-03-29
著者
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