果糖の調理への利用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
果糖は天然糖の中では最大の甘味を有し, 溶解性・吸湿性の高い白色結晶である。体内に摂取された場合, インスリンをほとんど必要とせず, またブドウ糖より肝臓での代謝速度が速く, エネルギー化がすみやかなために, 糖尿病の病人食用としてや, スポーツ選手などには以前より使用されていた。しかし, 結晶化の収率が非常に低く高価であったため, 一般の食品や調理加工に利用されなかった。近年, バイオテクノロジーやクロマト技術の発展により, 国内においてもデンプンを原料としてほぼ100%の収率で, 果糖を結晶化する技術が確立し, 大量生産が可能となり, 低コスト化が達成された。果糖を調理に利用したものや, 使用調理品の調理科学的特性についての報告は少ない。先に, 著者らはスポンジケーキへの果糖の利用について調理科学的に検討し報告した。今回は, 数種の調理食品について果糖を使用した場合の調理性及び嗜好性について調べ, 果糖の調理への利用を検討した。
- 金城学院大学の論文
- 1993-03-20
著者
関連論文
- 学校給食における献立内容の研究 : ランチルーム用献立のパターンと調理形態
- 果糖のスポンジケーキへの利用
- ***の紅茶に対する嗜好性について
- 果糖の調理への利用
- 食品の風味に及ぼす豆乳添加の影響
- 市販削りぶしの煮出汁について
- 未利用動物起源のデンプン分解酵素, セルロース分解酵素および脂肪分解酵素に関する基礎的研究
- 未利用動物起源の凝乳酵素に関する基礎的研究
- 未利用動物起源のタンパク分解酵素に関する基礎的研究
- 牛乳中低温菌のプロテアーゼ産生とその耐熱性
- フロリジールによる鶏卵卵黄脂質の分別に関する研究
- 間がも卵に関する研究
- 名古屋コーチン(名古屋種)鶏肉の食品組織学的特性 : 第3報 : コーチンの蒸しもも肉の組織構造とその成分について
- 名古屋コーチン(名古屋種)鶏肉の食品組織学的特性(第2報) : コーチンもも肉の組織構造とその成分について
- 名古屋コーチン(名古屋種)鶏肉の食品組織学的特性(第1報) : もも肉の結合組織について
- 名古屋コーチンの卵の物理化学的特性 : 第2報 : 白色レグホーンとの比較
- 名占屋コーチン卵の物理化学的特性 : 白色レグホーンとの比較
- スッポン卵に関する基礎的研究