破卵に関する調査(農学部門)
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概要
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専業養鶏場における破卵率を調査し, 次いで正常卵と破卵の卵殻形質を比較検討した。第1試験では城陽市の専業養鶏場においてケージ上での破卵率をゴトー360(G鶏)とシェーバー・スタークロス288(S鶏)の2鶏種について昭和56年7月24日より11月13日までの間で11回調査した。その結果, 平均破卵率はG鶏は3.9%, S鶏は5.3%であった。また, 鶏齢と破卵率の関係を調査した結果, 9か月齢(若齢鶏)のG鶏の破卵率は1.8%, S鶏は1.5%であった。また, 21か月齢(老齢)のG鶏の破卵率は8.2%, S鶏は6.4%であり, 両鶏種とも老齢鶏の方が有意の高い破卵率であった。第2試験では, ハイ***鶏とハーバート・コメット鶏の2鶏種について, 破卵の破損部位と卵殻の厚さ調査した結果, 鶏卵の鋭端部の破損がもっとも多く, 卵殻の厚さは正常卵に比較して破卵の方がすべての部位で有意に薄かった。第3試験では, ハイ***鶏とハーバード・コメット鶏の2鶏種について, 正常卵と破卵の卵重, 卵殻重, 卵殻重比, 卵殻の厚さおよびSWU SAを比較した結果, 両鶏種とも破卵の方が卵殻重, 卵殻重比, 卵殻の厚さおよびSWUSAといづれも有意に低い値であった。
- 京都府立大学の論文
- 1983-11-15
著者
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