鶏卵の coating 処理に関する研究 I : シリコンおよび流動パラフィンの coating 効果(農学部門)
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概要
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鶏卵にシリコン, 流動パラフィンおよびシリコン流動パラフィンエアゾールをsprayし, 室温に貯蔵した場合における卵重の減少および卵質の変化におよぼす影響を調査する目的で本実験を実施した。第1試験では新鮮卵330個, 第2試験では新鮮卵410個を無処理区, シリコン処理区, 流動パラフィン処理区およびシリコン流動パラフィンエアゾール処理区の4区に分け, 第1試験では20∿23℃の室温に20日間貯蔵し, 第2試験では24∿26℃の室温に21日間貯蔵し, その間における卵重の変化および卵質(気室の深さ, 比重, Haugh unitおよび卵黄係数)の変化を調査した。その結果, 両試験ともに卵重減少率, Haugh unit, 卵黄係数および気室の深さの変化はシリコン流動パラフィンエアゾール処理区, 流動パラフィン処理区そしてシリコン処理区の順で無処理区に比して変化が少なく, いずれも無処理区に対して有意な差がありcoating処理の効果を認めた。しかしながらシリコン流動パラフィンエアゾールおよびシリコンは費用が高くつくのに反して, 流動パラフィンは比較的安価であることより実用的に利用し得るcoating剤であると考える。
- 京都府立大学の論文
- 1970-10-15
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