針葉樹ヘミセルロースの吸湿に関する研究(林学部門)
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概要
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3種の針葉樹(ヒノキ, スギ, アカマツ)から抽出し, 膜状に調整したヘミセルロースについて, 20℃における吸湿, および膨潤の測定を行なつた。吸湿等温線から計算したヒステレシス比, 吸着表面積, 吸湿による自由エネルギーの変化, および系の相互作用係数(μ)について, 広葉樹ヘミセルロース, セルロース, および木材で得られた値と比較した。針葉樹ヘミセルロースの吸湿性は, 原木の樹種による差がほとんどない。針葉樹ヘミセルロースと広葉樹ヘミセルロースを比較すると, 前者の吸湿量はとくに高関係湿度において高い。しかし, このような吸湿挙動の差はヘミセルロースとセルロース, または木材との差に比較すると小さい。
- 京都府立大学の論文
- 1962-09-01
著者
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