広葉樹材ヘミセルロースの吸湿に関する研究(林学部門)
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概要
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広葉樹材から抽出, フィルム状に調製したヘミセルロースについて種々の吸湿特性, すなわち吸湿量, 膨潤量, 微分吸着熱, ヒステレシス, 拡散および吸湿速度に関する一連の研究をおこない, これらを木材, セルロースでみられる吸湿特性と比較検討した結果をとりまとめたものである。本研究の結果, 吸湿量, 膨潤量, 吸着熱の値からヘミセルロースの吸湿挙動がセルロースの非結晶領域のそれと類似していることがしられた。また, ヘミセルロースは膨潤, すなわちネットワークが変形することから, 吸湿速度, ヒステレシスの研究においてはネットワークの変形速度を考慮する必要のあることが明らかとなつた。
- 京都府立大学の論文
- 1961-09-01
著者
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