木材ヘミセルロースの吸湿に関する研究(第 2 報) : 吸湿量(林学部門)
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概要
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広葉樹材より単離したヘミセルロースの吸湿量を測定し, これに考察を加えた。結果を要約すれば : (1)ヘミセルロースの吸湿等温線は典型的なS字型曲線である。(2)原木の樹種による吸湿量の本質的な差異は認められない。(3)ヘミセルロースの吸湿能力は全関係湿度範囲に亘つて木材の1.8∿2.5倍である。(4)ヘミセルロースとセルロースの吸湿等温線をそれぞれ吸着式を用いて解析し, ヘミセルロースの単位重量当りの1次吸着点および全吸着点の数と, セルロースの非結晶領域の単位重量当りのそれらの数とがほぼ一致することを明らかにした。
- 京都府立大学の論文
- 1960-09-01
著者
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