<原著>小児における非結核性気管支拡張症の統計的観察
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概要
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昭和30年4月より昭和33年8月までの間に外来で受診した非結核性気管支拡張症の患児について統計的観察を試みた。総数34名で男女ほぼ同数であり, 年令別では6∿11才の学童期に多い。外来患者総数に対する頻度も9∿11才が最も多く, 全体として1.8%であつた。誘因と思われる先行疾患は肺炎が圧倒的に多く, 続いて百日咳, 気管支炎であつた。主訴については咳嗽, 喀痰が多く, 合併症は少なかつたが鼻炎等があつた。血沈値は正常値の者多く, 経過を通じては波状傾向があつた。「レ」線概観撮影で特異像は70%にあり部位では(上中下では)下に, 左右では右に, 従つて右下に多く認められ, 気管支造影により形態的に大別すると蜂窩状を含めて嚢状が多かつた。
- 京都大学の論文
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