<原著>実験的結核症に対する Pyrazinamide の効果
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概要
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淋巴腺の結核性病変に対するPyrazinamide (PZA)の影響をみるために, モルモットの後肢に人型H_<37>Rv株0.1mgを接種し, 菌接種と同時或いは3週後よりPZA 1日量per kg 100mg, INHは10mgをそれぞれ連日投与, 6週後に投与を中止し, 1週後或いは直ちに屠殺して淋巴腺, 肺, 肝, 脾の結核菌定量培養及び病理組織学的検査を試みた。その結果, 病変の発現に効果を認め, 経口投与は, 注射よりもすぐれており, 菌量を比較すると同様に経口投与群が注射群よりもすぐれていた。しかしINH治療群, 両者併用群と比較した場合, PZA単独群は病変発現抑制, 菌量の点, ともに遥かに劣つていた。またINH単独群と両者併用群とでは僅かに併用群がまさつていた。
- 京都大学の論文
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