<原著>〔第 4 篇〕脳質コリンエステラーゼ活性分布と脳透過性との関係(脳質コリンエステラーゼ活性分布に関する組織化学的研究)
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概要
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コリンエステラーゼ(Ch E)の細胞透過性に対する作用についてその活性分布との関係を明らかにするため, マウスにトリパン青, 又は酸性フクシンによる生体染色(生染)を行い, 更にCh E活性に変動を及ぼすと思われるアセチールコリン(ACh), ワゴスチグミン(Vag)を併用し, その脳質Ch Eの組織化学的検索を行つて次の結果を得た。1) トリパン青による生染において, その染色性の高い部分の全および特異的Ch E活性は軽度の増大傾向がある。2) 酸性フクシンによる生染法により動物は痙攣死を来し, 染色性は高度であるが, その際の全および特異的Ch Eの活性は増大している。3) ACh-Vag併用注射により致死したときの全および特異的Ch E活性は著るしく減少している。4) 酸性フクシン生染にA Ch-Vagを併用注射したときの染色性は著るしく高度で, しかも染色範囲が広いが, その際の全および特異的Ch E活性は減少している。5) 非特異的Ch E活性はすべて陰性である。
- 京都大学の論文
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