<原著>〔第 2 篇〕イソニコチン酸ヒドラジツド, (INH), Di-isopropyl, fuluorophosphate (DFP), ビタミン B_6 (V. B_6) およびパントテン酸の脳質コリンエステラーゼ活性分布におよぼす影響(脳質コリンエステラーゼ活性分布に関する組織化学的研究)
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概要
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神経組織の新陳代謝に重要な意義を有するコリンエステラーゼ(Ch E)-特に脳質におけるその活性分布が抗結核剤INH, そのINHの副作用を防止するといわれるV. B_6,およびパントテン酸, また抗Ch E剤DFPにより如何なる影響を受けるかについて純系雄性ラツテを主とし家兎及びモルモットを使用してINHの急性中毒, 慢性中毒に就き実験しKoelle改良法により特異的Ch EをKoelle & Friedenwald法により全Ch Eおよび特異的Ch Eを検索して次の結果を得た。1) INH急性中毒においては活性は増大する。2) V. B_6単独大量注射によりCh E活性は増大傾向がある。3) DFPを注射するときはCh E活性は著しく減少する。4) INH急性中毒にV. B_6を併用したときはINH単独の場合と大差がない。5) INH急性中毒にDFPを併用したときは活性は減少する。6) INH慢性中毒ではCh E活性は減少傾向がある。7) V. B_6単独長期注射ではCh E活性は増大傾向がある。8) パントテン酸単独長期注射ではCh E活性は減少傾向がある。9) INH慢性中毒にV. B_6を併用するときは活性は正常か多少の減少傾向がある。10) INH慢性中毒にパントテン酸を併用するときには減少傾向がある。
- 京都大学の論文
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