子どもにおける心の理解のメカニズムについての検討 : セオリー理論とバイアス理論の論争について
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概要
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本論文では、心の理論の研究でよく用いられている誤信念課題で4歳以下の子どもが間違った判断をするという現象をどのように解釈するのかについて2つの理論を対比しながら論じた。ひとつは、セオリー理論であり、もうひとつはリアリティー・バイアス理論である。この2つの理論の違いのひとつは、心の理論の発達が漸新的なものであるのか、段階的なものであるのかという点である。もうひとつは、4歳以下の子どもは心の概念である信念の概念を持っているのかどうかである。本論文では、これらの点を中心に、子どもは人の心をどのように認識しているのかを解明しようとした。
- 大阪樟蔭女子大学の論文
- 2004-01-31
著者
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