<資料>介護保険施行後のケアマネジャーの課題 : A町要介護認定を受けた24名への家庭訪問調査から
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概要
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本研究は, 介護保険施行後のケアマネジャーの課題を明らかにすることを目的とした。研究対象は, A町の要介護認定をうけ, 在宅で生活している24名の介護保険サービス利用状況調査結果である。研究方法は, まず, 地域看護の実践経験のある教員3名が, 家庭訪問により, サービス利用状況調査の項目に沿って調査を行うとともに, 対象者の自立と生活の質の向上という目的に照らし, 気になったこと, 観察したこと, 深く聞き取ったこと等を調査表の余白に記録した。また, 介入が必要と思われる事柄に関しては援助や助言を行い, 関わりの内容と対象の反応を記録した。訪問終了後, 調査表に加えた詳細な記録から, ケアマネジメントの評価につながる記述をカードに抜き出し, 内容や性質が似通ったカードごとに類別し, その意味を分析した。その結果, <ケアマネジャーの立場による利用者の満足度の相違><生活のしづらさのモニタリング不足><家族関係調整・家族援助の力量向上の必要性><個別性に見合ったケアプランの提供不足><利用者がサービスの質を評価する視点をふまえた対応の必要性>という5つの意味が抽出できた。これらを検討し, 介護保険施行後のケアマネジャーの課題として以下の結論を得た。(1)ケアマネジメント業務に専念できる環境の整備(2)生活のしづらさのモニタリングの実施と能力向上(3)家族関係調整・家族援助の力量向上(4)個別性を反映したケアプランを作成する力の向上(5)利用者がサービスの質を評価する視点をふまえた対応とサービス提供者への指導
- 宮崎県立看護大学の論文
著者
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