我が国の大学における情報学研究と他研究分野との関連分析

概要

論文の詳細を見る
研究者ディレクトリデータベースおよび研究者・研究課題総覧により、分野別の研究者数の推移を調べたところ、複合分野、その中でも情報科学分野の研究者数の伸びが著しいことが分かった。また、情報科学分野を主たる専門分野とする研究者は、他の分野の研究にも従事していることが比較的に多いことも明らかになった。そこで、平成10年度の研究者ディレクトリデータベースを対象に、各研究者の研究課題から日本語形態素解析システム『茶筌』(ちゃせん)を用いて抽出したキーワードに基づいて、いわゆる情報科学(計算機科学、知能情報学、および情報システム学)とその他の研究分野との関連を分析することを試みた。その結果、(1)計算機科学分野においては、教育工学や、情報通信工学、数学および統計分野との結びつきが強いこと、(2)情報システム学分野においては、社会システム工学や商学・経営学などとの関連が強いこと、など、細目ごとの特徴が新しい角度から示された。また、3つの細目それぞれの全細目分野に対する規格化完全一致数を算出し分析を行なったところ、情報システム学、知能情報学、計算機科学の順に、関連する分野が多いことも示された。
国立情報学研究所の論文
2001-03-30

我が国の大学における情報学研究と他研究分野との関連分析

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク