ステロイド治療前後で十二指腸主乳頭の変化を観察し得たIgG4関連疾患の1例
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概要
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症例は76歳,男性.黄疸が出現し当院紹介受診.肝胆道系酵素上昇,IgGおよびIgG4の著明な上昇と,各種画像診断にて膵頭部腫瘤,胆管狭窄を認めた.上部消化管内視鏡検査では十二指腸主乳頭の腫大を認め,同部位の生検組織でIgG4陽性形質細胞浸潤を認め,自己免疫性膵炎に合併したIgG4関連硬化性胆管炎と診断した.ステロイド投与により黄疸は改善し,膵頭部腫瘤の縮小,十二指腸主乳頭の腫大および組織所見の改善を確認した.
- 2011-06-20
著者
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金政 和之
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
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金政 和之
京都府立医大・第三内科
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今井 俊介
市立奈良病院病理部
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酒井 恭子
市立奈良病院 消化器科
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角田 圭雄
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
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堂原 彰敏
市立奈良病院消化器科
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吉田 直久
市立奈良病院消化器科
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吉田 直久
京都府立医科大学大学院 医学研究科消化器内科学
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吉田 直久
京都府立医科大学 大学院医学研究科消化器内科学
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金政 和之
京都桂病院消化器センター内科
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酒井 恭子
市立奈良病院消化器科
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金政 和之
市立奈良病院 消化器科
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吉田 直久
京都府立医科大学消化器内科
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今井 俊介
市立奈良病院 病理科
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原 祐
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
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稲田 裕
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
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堂原 彰敏
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
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