抗ウイルス療法によりウイルス学的著効およびインスリン抵抗性の改善を認めたC型慢性肝炎の1例
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概要
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症例は43歳男性.2004年7月C型慢性肝炎と診断され当院へ紹介となった.HCV serotype 1型,HCV RNA 140 KIU/ml,肝生検ではCH(A1/F2).ペグインターフェロンα-2b/リバビリン併用療法を開始したところ4週目にはHCV RNAが陰性化し,48週間の標準治療にてウイルス学的著効を得た.治療後の体重は治療前に比べて増加し肥満を呈していたが,治療前と治療終了後18カ月後に75 g経口糖負荷試験を施行したところ,ともに"境界型"(日本糖尿病学会基準)ではあるものの血漿グルコース値およびインスリン値の曲線下面積は治療後に著しい改善を認めた.本症例によりC型肝炎ウイルスそのものとインスリン抵抗性との関連が示唆された.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
- 2008-04-25
著者
-
金政 和之
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
-
金政 和之
京都府立医大・第三内科
-
和田 貴子
京都府立医科大学大学院 医学研究科消化器内科学
-
酒井 恭子
市立奈良病院 消化器科
-
角田 圭雄
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
-
和田 貴子
市立奈良病院消化器科
-
吉田 直久
市立奈良病院消化器科
-
吉田 直久
京都府立医科大学大学院 医学研究科消化器内科学
-
金政 和之
京都桂病院消化器センター内科
-
藪田 又弘
市立奈良病院内科
-
酒井 恭子
市立奈良病院 消化器肝臓病センター
-
酒井 恭子
市立奈良病院消化器科
-
薮田 又弘
市立奈良病院 消化器科
-
金政 和之
市立奈良病院 消化器科
-
角田 圭雄
市立奈良病院消化器肝臓病センター
-
吉田 直久
京都府立医科大学消化器内科
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