リツキシマブ療法が奏効した Wegener 肉芽腫症の1例
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概要
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症例は63歳男性．2002年3月に両下腿痛，間質性肺炎及びMPO-ANCA陽性（27 EU/ml）よりANCA関連血管炎と診断．プレドニゾロン，シクロフォスファミドにて加療されたが症状は増悪寛解を繰り返し，副鼻腔炎，肥厚性硬膜炎を合併した．2006年6月38℃の発熱，全身倦怠感，両下肢，顔面の痺れ感，CRP上昇が出現．血管炎の増悪と考えステロイドパルス療法を施行．一旦軽快したものの，同年9月CRP 5.18 mg/dlと再び炎症反応の上昇を認めた．また左肺に結節影の出現を認め，先行症状と併せWegener肉芽腫症と診断．同年11月よりリツキシマブの投与を開始．以後症状，炎症反応は軽快しプレドニゾロン減量後も再燃は認めなかった．以後約1年間隔でリツキシマブの維持療法を施行中で，現在まで病勢のコントロールは良好である．本症例のような再発性，難治性のANCA関連血管炎にはリツキシマブ療法が非常に有用であると考えられた．
- 日本臨床免疫学会の論文
- 2010-04-28
著者
-
安藤 仁
独立行政法人国立病院機構九州医療センター内科・臨床研究センター
-
安藤 仁
川崎市公害研究所
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宮村 知也
国立病院機構九州医療センター膠原病内科
-
高濱 宗一郎
国立病院機構九州医療センター膠原病内科
-
中村 真隆
国立病院機構九州医療センター膠原病内科
-
安藤 仁
国立病院機構九州医療センター膠原病内科
-
南 留美
国立病院機構九州医療センター膠原病内科
-
山本 政弘
国立病院機構九州医療センター膠原病内科
-
末松 栄一
国立病院機構九州医療センター膠原病内科
-
末松 栄一
国立病院機構 九州医療センター 膠原病内科・臨床研究部
-
寶來 吉朗
国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
-
南 留美
独立行政法人国立病院機構九州医療センター内科・臨床研究センター
-
南 留美
国立病院機構 九州医療センター 免疫感染症科
-
山本 政弘
独立行政法人国立病院機構九州医療センター内科・臨床研究センター
-
安藤 仁
金沢大学医学部医学科
-
山本 政弘
国立病院機構九州医療センター 感染症対策室
-
中村 真隆
国立病院機構 九州医療センター 膠原病内科・臨床研究部
-
高濱 宗一郎
独立行政法人国立病院機構九州医療センター内科・臨床研究センター
-
宮村 知也
国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
-
寳來 吉朗
国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
-
平田 明恵
国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
-
山本 政弘
国立病院機構九州医療センター
-
高濱 宗一郎
国立病院機構九州医療センター 膠原病内科・臨床研究センター
-
宮村 知也
国立病院機構九州医療センター 膠原病内科・臨床研究センター
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