大気浮遊粒子状物質の蛍光X線分析法による多元素定量とその正確さの評価
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概要
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波長分散型の蛍光X線分析法(XRF)による大気浮遊粒子状物質の多元素定量における正確さを, マトリックス補正(EC)法及びファンダメンタルパラメーター(FP)法で検討した例は少ない. 今回, 多数の試料中の16元素の同時定量を行い, 結果を原子吸光法, イオンクロマトグラフ法と比較し, マトリックス補正の効果やEC法とFP法の定量分析の正確さなどに関して多くの知見を得た. EC法ではチタン以上の元素については非常に正確に定量でき, ナトリウム, マグネシウムについてはマトリックス補正を行わない場合は相関性が悪かった. 又, 測定物質を薄膜試料として取り扱えばFP法でもEC法と比べても同じ正確さで定量できるが, バルク試料として取り扱った場合, 正確さが悪化した. 加えて, 活性炭及びポリビニルアルコールなどから作製した校正用試料を用いて装置の精度管理を行い, 装置の校正試料として使用できることも分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1998-01-05
著者
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