気管切開を有する在宅重症心身障害児 (者) の吸引の実態と家族のQOL : 家族に対する援助の方向性
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概要
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本研究では、在宅で生活し、重症心身障害児(者)施設を利用する家族11名を対象に、現在家庭で実施しているケア内容と主観的QOLを調査し、障害児(者)の家族が必要としている支援について検討した。その結果、気管内吸引以外に必要な医療的ケアが多いほどQOLスコア平均が低く、吸引回数の多さは、精神的QOLを低下させていた。これにより、家族が行う吸引回数を減らす援助、吸引技術を簡便化する援助が、家族のQOL向上に必須と考えられた。加えて、吸引回数の多い家族に対する精神的援助や、家族の燃え尽き症候群を早期発見するためのチェックリストの開発、その学校や地域における連携体制整備が重要と考えられた。
- 2009-11-30
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