光分解-電気伝導度検出高速液体クロマトグラフィーによる臭素系難燃剤の簡易分析

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概要

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カラム分離後の溶出液の紫外線（UV）照射によって，臭素系難燃剤から遊離した臭化物イオンの測定に基づく，ポリ臭化ビフェニル類（PBB）とポリ臭化ジフェニルエーテル類（PBDE）の高選択性高速液体クロマトグラフィー（HPLC）分析法を開発した．電気伝導度検出器の出力は，注入した試料量との間に相関が認められたが，UV照射時間はS/Nには大きく影響しなかった．15 W低圧水銀灯のUV照射0.55分間におけるS/N＝3での検出限界は，DecaBDEで3 ngであった．PBDEのピーク面積に基づく検量線は，100 ngまでr2＞0.996の良好な直線性を示した．既知量の難燃剤を混練したポリエステル樹脂からの抽出物の分析では，DecaBDEで87.3％，PentaBDEで109％，OctaBDEで95.0％の高い回収率を得た．以上，本システムは迅速簡便な臭素系難燃剤のスクリーニング法になり得ると考える．
2010-03-05

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