血漿交換が有効であったギラン・バレー症候群を合併した維持透析患者の4症例
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概要
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ギラン・バレー症候群(以下GBS)は,急速に進行する四肢筋力低下を主症状とするニューロパチーである.一般的にGBSの治療については,単純全血漿交換(以下PE)や免疫グロブリン大量療法(以下IVIg,400mg/kg/日×5日間)が推奨されており,その効果は同等とされている.しかし,維持透析患者に合併する症例数は少なく治療方針についても一定の見解が得られていない.われわれは,GBSと診断された維持透析患者4症例を経験した.2症例に対しては,第一選択で施行したIVIgで効果がなく,PEを施行したところ,施行直後より筋力の改善を認めた.残りの2症例ではPEを第一選択とした.4症例ともにPE施行後順調な経過をたどった.維持透析患者のGBSの治療にはIVIgよりPEが有効であると考えられる.
- 社団法人 日本透析医学会の論文
- 2009-05-28
著者
-
渡邊 有三
日本透析医学会統計調査委員会
-
杉山 豊
春日井市民病院内科
-
浅野 靖之
春日井市民病院内科
-
辻田 誠
春日井市民病院内科
-
成瀬 友彦
春日井市民病院内科
-
渡邊 有三
春日井市民病院内科
-
平山 幹生
春日井市民病院神経内科
-
渡邊 有三
日本透析医学会
-
渡邊 有三
春日井市民病院
-
押谷 創
春日井市民病院内科
-
三村 哲史
春日井市民病院内科
-
渡邊 有三
名古屋大学第3内科
-
平山 幹生
春日井市民病院
-
押谷 創
春日井市民病院 循環器科
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