排ガス中の低濃度多成分溶剤の除去・濃縮装置最適化の試み
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概要
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光化学スモッグや悪臭公害の主要な原因の一つになっている,低濃度溶剤をハニカム型ゼオライトを充填した回転式吸着塔を用いた,TSA方式で除去・濃縮するシステムについて最適化のためのシミュレーション計算を行った.本研究では,各パラメータが溶剤回収率,所要加熱量および濃縮倍率に及ぼす影響を検討することにより,最適条件の選定を行った.この結果,53000 m3 (STP)·h−1の排ガスを処理する装置の最適形状は,層高0.8 m,吸着,加熱再生およびパージ部の分割比が300°/30°/30°で,最適操作条件は,再生ガス流量15000 m3 (STP)·h−1,再生ガス温度453 K,回転数14 rphであることがわかった.また,処理ガス流量が変化しても,比較的簡単な制御により,所定の性能を維持できることがわかった.このような計算により,排ガス条件と目標性能に即した装置の最適設計を行うことが可能であることがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2006-09-20
著者
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松隈 洋介
九州大学大学院工学研究院
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井上 元
九州大学大学院工学研究院
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峯元 雅樹
九州大学大学院工学研究院
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松隈 洋介
九州大学大学院工学研究院化学工学部門
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松隈 洋介
九州大学大学院工学研突院
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峯元 雅樹
九州大学大学院工学研究院化学工学部門
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高谷 真介
九州大学大学院工学研究院 化学工学部門
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上島 直幸
三菱重工業(株)技術本部 技術企画部
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松隈 洋介
山形大・工・機械システム工学
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井上 元
九州大学大学院工学研究院化学工学部門
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Inoue Gen
Department Of Chemical Engineering Graduate School Of Engineering Kyushu University
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松隈 洋介
九州大学大学院工学府 化学システム工学専攻
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峯元 雅樹
九州大学大学院工学府 化学システム工学専攻
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松隈 洋介
九州大学大学院 工学研究院
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