セキュア携帯機のためのアプリケーション機密分離および監視方式(モバイルアプリケーション,<特集>マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2005))

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携帯電話機の信頼性と機能性の両立のため,障害や攻撃からの端末システムおよびアプリケーション内の機密リソースの保護と,新たなサービスやハードウェアに対応するためのソフトウェア導入の柔軟性が要求される.従来のアプリケーションやOS単位のドメイン分離技術によって信頼環境に機密リソースを隔離できるが,安定性のため,信頼環境には新たなソフトウェア導入が制限される問題がある.本研究は,1.最小限の機密リソースを信頼環境に閉じ込める,細粒度の機密分離アルゴリズムと,2.機密リソースにアクセスするAPIの誤用による障害やポリシ侵害を防止する機密監視方式を提案する.機密情報がアプリケーション実行中に内部で拡散する問題に対して,本アルゴリズムは,関数や引数に付与された機密の伝播解析により,機密データを扱う関数を分離し,信頼環境と通常環境で分散実行可能とする.一方,機密リソースごとに異なる監視ポリシに対応するため,機密監視方式は,API呼び出しの引数や呼び出し順序,アクセス制御サーバヘの照会やログ等多様で組み合わせ可能な監視規則をサポートする.機密分離ツールを実装してテストプログラムに適用するとともに,分散実行した際の関数/アプリケーションレベルのオーバヘッドを測定した.
2006-07-15

セキュア携帯機のためのアプリケーション機密分離および監視方式(モバイルアプリケーション,<特集>マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2005))

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