生活習慣病に対する疾病予防システムの設計開発 : 今後の研究実施計画とこれまでの成果を中心に(セッション6: 災害時通信・ヘルスケア)
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概要
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我が国日本は, 人類史上類をみない超高齢化社会に突入しようとしている.生活習慣病は全死因の60%を占め, 若年からの不適正な生活習慣の積み重ねが発症・進展に関与する.以上の背景から, 平成12年より21世紀の国民健康づくり運動(健康日本21, 厚生労働省推進)が開始され, 目標の達成度や評価手法等が整備されつつある.しかしながら, 生活習慣の改善には多くの自己努力を要する場合が多く, 特に生活習慣病の発症が増加する中年世代の勤労者については, 運動習慣の獲得や継続, 食事や喫煙等をコントロールすることの困難さが指摘されている.本論文の目的は, 将来老年人口に達する働き盛りの健常者を対象として, 次世代ウェブ技術に基づいた疾病予防システムを開発することであり, 地方自治体と連携して疾病予防に関する実用化の基盤を達成することである.これにより, 健康日本21を実現するための「健康日本21疾病予防標準モデル」を確立することができる.本システムは, 健康診断データを含む生体情報データベースと「運動」, 「食」, 「喫煙」に関する次世代Web技術を用いた健康教育プログラムからなり, 疾病予防関連施設へ導入することにより, 疾病予防教育データと健康データとの有機的な一体化を実現することができ, 個人の健康状態に合致した健康教育が実践できる.また, 時間や物理的移動の観点で参加が困難であった市民に対しても, Webを介した教育によりそのような住民の健康管理にも効果的である.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2005-06-02
著者
-
西城 英之
(有)シルフィード
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吉田 俊子
宮城大学看護学部
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吉田 俊子
宮城大学地域連携センター看護学研究科
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板橋 吾一
(株)サイエンティア
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富樫 敦
宮城大学事業構想学部
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及川 雄一
宮城大学事業構想学部
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青木 浩之
宮城大学事業構想学部
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西城 英之
宮城大学事業構想学部
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蓬莱 一朗
東北大学大学院情報科学研究科
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板橋 吾一
株式会社サイエンティア
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青木 浩之
宮城大学大学院事業構想学研究科
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及川 雄一
宮城大学事業構想学研究科
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吉田 俊子
宮城大 看護
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