ダイナミックパラトグラフィを用いた嚥下時の舌・口蓋接触時間の測定について : 被験者・測定日などの相違が計測値に与える影響について
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概要
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歯科矯正臨床において, 嚥下時の舌の異常運動が不正咬合を引き起こすことはよく知られており, 不正咬合改善の補助的手段として, 舌の機能訓練が行われている.しかし, 正常咬合者や各種不正咬合者における嚥下や発音にともなう舌運動については, いまだに解明されていないことが多い.そこで, 本学の学生の中から正常咬合者および各種不正咬合者, 計14名(男 : 7, 女 : 7, 年齢 : 23-29歳)の研究協力者を募り, エレクトロパラトグラフィを用いて, 各被験者について計15回(1度に5回, 日を変えて3回), 嚥下に伴う舌の口蓋への接触時間の測定をおこない, 被験者間・測定日間などの条件の相違が計測値に与える影響について検討を行った.その結果, 舌が口蓋に触れ始めてから離れるまでの総時間, 舌が口蓋に触れ始めてから全接触するまでの時間, 舌が口蓋に全接触している時間, および, 舌が離れ始めてから完全に離れるまでの時間の全てにおいて, 被験者間に有意差が認められたが, 測定日間には有意差は認められなかった.従って, エレクトロパラトグラフから観察される嚥下に伴う舌の口蓋への接触時間は被験者特有のもので, 測定日の違いに左右されないことが示唆された.
- 1996-06-25
著者
-
山田 建二郎
九歯大・歯矯正
-
一田 利道
九州歯科大学共用試験OSCE実行委員会
-
一田 利道
九歯大・顎機能矯正
-
瀧口 玲子
九州歯科大学歯科矯正学講座
-
山田 建二郎
九州歯科大学歯科矯正学講座
-
山田 建二郎
九州歯科大学・歯科矯正
-
瀧口 玲子
九歯大・矯正
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