シリコンアルコキシドの加水分解反応を利用したシード成長における生成粒子の粒径分布に及ぼすアンモニア濃度の影響
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概要
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シリコンアルコキシドの加水分解反応を利用したシード成長において生成する粒径分布に及ぼすアンモニア濃度の影響を調べるために,アンモニア濃度0.25–1.0kmol/m3の範囲でシード成長実験を行った.高濃度の1.0kmol/m3ではシード粒子同士がわずかに凝集し,一方,低濃度の0.25kmol/m3では多数の新粒子が発生した.これに対し中間の0.5kmol/m3では,凝集や新粒子発生がほとんどないことから,シード成長には最適なアンモニア濃度が存在することがわかった.新粒子の発生原因を検討するため,シード成長中の実測pHに基づき反応中のイオン強度を算定し,高アンモニア濃度におけるイオン強度の増大が新粒子発生を抑制することを指摘した.この考察の妥当性を確認するため,電解質であるLiClまたはKClをシード成長溶液に添加する実験も行った.いずれの電解質でもサブmol/m3の添加で新粒子発生数が大幅に減少した.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2003-07-20
著者
-
片倉 俊彦
東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻
-
長尾 大輔
東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻
-
峯 英一
東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻
-
今野 幹男
東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻
-
長尾 大輔
東北大学大学院工学研究科
-
今野 幹男
東北大学工学部
-
長尾 大輔
東北大学大学院工学研究科化学工学専攻
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