深夜電力蓄熱-冷・温熱回収型酸化カルシウム/水反応系ケミカルヒートポンプ試作機の最適蓄・放熱条件の検討

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概要

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余剰電力の有効利用システムの一つとして提案された深夜電力蓄熱−冷・温熱回収型酸化カルシウム／水反応系ケミカルヒートポンプ改良型試作機において，その最適蓄・放熱運転条件の検討を行った．その結果，本試作機において以下のことがわかった．1）蓄熱実験では，凝縮器内の凝縮性能の向上により蓄熱性能の向上が期待される．2）多段トレー方式の充填層では，トレー間に隙間が生じるため反応材の充填密度は小さくなるが，放熱実験では水蒸気の物質移動が向上して反応性が大幅に増大する．最高745MJ/m3の温熱が生成された．3）放熱実験において，熱回収量は十分ではなく熱交換器等の改良の必要性が示唆された．しかしながら，353K以上の温水と278Kレベルの冷水が回収でき，給湯器および空調用冷熱生成器として十分利用可能な機器であることが確認された．
社団法人　化学工学会の論文
2003-01-20

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