化学蓄熱を目的としたCao/Ca(OH)_2系可逆化学反応の減圧強制対流下における速度論的研究
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概要
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未だに解明されていない密閉系化学蓄熱システムで実際に起こっている反応の解析を目的として，試作した密閉系実験装置を用いてCaO/Ca(OH)2可逆化学反応系に対する減圧強制対流下での化学速度論的検討を行った．試料粒径53μm以下，反応温度503〜550K，水蒸気圧1.0〜2.3kPaの範囲において，熱天秤による重量変化に基づいて水和反応の反応速度を測定した．熱重量分析法によって得られた減圧強制対流下での実験結果は，著者らが提出した容積反応モデルを適用することにより矛盾無く説明できた．このモデルは，以下の2つの仮定に基づいて導出された．1．CaOの水和反応は可逆反応であり最終反応率は平衡反応率となる．2．平衡反応率は反応温度と水蒸気圧に大きくに依存し反応速度に反映される．モデルと実験結果の比較から，反応は固体濃度および反応気体のいずれに関しても1次反応であることが確認された．反応速度定数は533Kを境に異なることが明らかになった．さらに以上の検討から，反応器内を減圧することで反応温度域の拡大が可能となることが示された．
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-05-20
著者
-
鹿毛 浩之
九州工業大学大学院工学研究院 物質工学研究系応用化学部門
-
小倉 裕直
千葉大
-
鹿毛 浩之
九州工業大学
-
アブリズ ショクライティ
九州工業大学工学部 物質工学科
-
小倉 裕直
九州工業大学工学部物質工学科
-
松野 儀三
九州工業大学工学部物質工学科
-
鹿毛 浩之
九州工業大学大学院 工学研究院 物質工学研究系
-
小倉 裕直
九州工業大学工学部
-
松野 儀三
九州工業大学工学部 物質工学科応用化学教室
-
松野 儀三
九州工業大学工学部
-
小倉 裕直
九州工業大学
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