炭酸カリウムを触媒とする医薬品中間体(SLT-methylester)合成プロセスにおけるエステル交換反応機構の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
炭酸カリウムを触媒として,allyl(5-chloro-2-oxo-1,3-benzothiazol-3(2H)-yl)acetateのアリル基とメタノールのエステル交換反応をジクロロメタン中で行い,SLT-methylesterを合成するプロセスの反応場と律速過程の検討を行った.本エステル反応の速度解析を均一系と不均一系で行った結果,不均一系での反応速度は均一系の約45倍となる結果が得られた.これは触媒である炭酸カリウム粒子の表面上でほぼ独占的に反応が進行することを示しており,この表面反応が律速過程になっていることがわかった.更に,反応試料及び触媒の投入方法を変え反応誘導期について検討を行ったところ,炭酸カリウム粒子の表面上で炭酸カリウムとメタノールが結合する過程が原因で誘導期が発生することがわかった.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2002-11-20
著者
関連論文
- 流脈線に基づく撹拌槽内の混合機構の解析
- 日本伝熱学会技術賞を受賞して
- 針状らせんフィン付き垂直流下液膜式吸収器におけるフィン形状因子の熱物質移動特性に及ぼす影響
- 針状らせんフィン付き伝熱管を用いたLiBr-水系垂直流下液膜式吸収器の一次元差分数値解析による特性解析
- 針状らせんフィン付き垂直流下液膜式吸収器における管外液膜熱伝達特性
- 相似則に基づく針状らせんフィン付き垂直流下液膜式吸収器の熱物質移動特性の評価法
- 針状フィン付き垂直流下液膜式吸収器における流下液膜の流動特性
- マルチフラクタル解析による2成分流体混合パターンの評価
- 電気化学的方法を用いた塑性流体撹拌流動域境界の測定
- 複合めっき法による抗菌性金属面の作製